青春謳歌
「陽菜はさ・・・この1年間、すごく努力したと思うよ。」
「え・・・?」
「だって、あんなに恥ずかしがりやで前に進むことが出来なかった陽菜が今はこんなに積極的になってるんだから。」
「積極的って・・・。」
今の現状を見ても言えるのかな・・・?
そんな気持ちになっていると、友華が私を抱きしめた。
「大丈夫、大丈夫!
陽菜は幸せになれるよ!!」
私の背中を撫でながら言う友華に胸がいっぱいになった。
思えば、友華はいつも支えてくれていた。
和輝先輩の事が好きだと言ったときももっと頑張れとも応援していてくれた。
私は良い友人に恵まれたな・・・。
「あ、ありがとう・・・友華。」
ギュッと抱きしめると友華はニコッと笑った。
「いえいえ、陽菜はここで逃げる女じゃないでしょ?」
おちゃらけた様に言う友華に私は決意した。
いつまでも、このままにしておくわけにはいかないよね・・・?