青春謳歌





「えっと…すみません、先輩。2つ質問があります。」

「何だ?」

「1つ目は…その……ど、どうして私の苗字を知っているんですか?」





同じ学年ではないし同じ部活と言うわけでもない。


ただ同じ体育館で練習をしているだけ…。


なのに先輩は苗字だけでも知っていた。



そこが、1つ目の疑問に思ったことだった。






「俺が綾部の名前を知っていたら変か?」

「い、いえ…。」

「下の名前も知っている。………陽菜、だろ?」






先輩が私の下の名前を言った瞬間、顔が真っ赤になった。


それと同時に口を鯉のようにパクパクとか開閉させる。



だって……まさか、先輩が下の名前を知っていて呼んでくれるとは思わなかったから…。


< 14 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop