青春謳歌




「でも、春原先輩はもうどこかに逃げちゃったみたいだけどね。」

「え、どうしよう・・・。」

「大丈夫だって!
架李からメールで教えてもらったけど・・・春原先輩、体育館に戻ったみたいだよ。」




教室に行こうとして女の子の大群を見てうんざりして戻って行ったみたいと友華は言った。


確かにこの状態を見たら誰でも逃げたくなるかも・・・。




「ここにいる女子には悪いけど当分、春原先輩は出てこないわね。」

「そ、そっか・・・。」

「だから、陽菜は頑張って告白し直すんだよ。」




友華に応援されて私は泣きたい気持ちをグッと抑えた。


そうだ、ここで泣いていたって何も始まらない!




「友華、私行って来るね!」




私はそう友華に言い駆け出した。




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