青春謳歌

「顔が赤いな。頭を打った拍子に熱でも出たか？」






先輩はそう言うと何故か頭を近づけてきた。


そしてコツンと私のおでこと先輩のおでこをくっつける。





「さっきより赤くなったな。大丈夫か？」





先輩は心配そうに熱を測ってくれているけれどこちらはそういう状況では無い。





「あわわわわわっ……せ、先輩‼︎」

「どうかしたか？」

「え、えっと…とりあえず大丈夫なので離れてください‼︎」

「そうか？」

「はい‼︎」





ドギマギしながらもなんとか言葉を発して先輩との距離を作った。



これ、絶対に熱を測るとかじゃなくて余計に熱が出てる気がするよ…。



そんなことを思いながら真っ赤になった顔に手を当てて熱を覚まそうとする私。