青春謳歌
「僕と付き合ってくれないかな?」
ギュウッと抱きしめられる感覚に私は寒気がした。
やだ、止めて・・・。
和輝先輩意外に抱きしめられたくなんかない!
離れてほしくて力を入れて相手の胸を押しているけど、中々離れてくれない。
男の人との力の差を感じて私は怖くなった。
「は、離して・・・!」
必死に言うと余計に力を入れられて密着した。
このまま何か怖いことされたら・・・。
そう考えただけで体が震える。
すると、相手の男の人は徐に私に顔を近づけてきた。
き、キスされる!!
咄嗟にそう思った私はギュッと目を閉じて先輩の顔を思い浮かべた。
初めては好きな人としたかったのに・・・。
遂に耐え切れなくて涙を流してしまった。
それと、同時に唇に柔らかい感触がした。