青春謳歌
告白
和輝Side
陽菜がよく分からない奴に抱きしめられている時、相手を殴りそうになった。
俺の陽菜に何をしているんだ・・・!
何て、とてもじゃないけど言えない。
でも、その気持ちが前面に出てしまったのか陽菜は俺のものだと言ってしまった。
確実に陽菜に引かれた気がするな・・・。
それに、相手の男を押しのけて陽菜にキスをしてしまった。
相手の男のことなんて知らない。
ただ、陽菜に触っていいのは俺だけだという思いでキスをした。
「ここまで、来れば大丈夫だろう・・・。」
「は、はい・・・!」
俺は陽菜を抱いて誰もいない空き教室に来ていた。
今は卒業生と後輩の涙の別れという名の送り出しをやっているからか誰も来ない。
それに、この教室には人があまり来ないから邪魔されることもない・・・。
そう思い俺はここに連れて来た。