青春謳歌
「ふ~ん、陽菜は友情よりも愛を取るってことね・・・。」
「うぅ、まぁ・・・///」
「あ~あ、春原先輩ってば・・・陽菜を独り占めしすぎなんじゃないの?」
今日はこの後、春原先輩と会うことになっている。
先輩はこの春から大学に通う為に一人暮らしを始めるみたいで今日はその先輩の付き添いで必要なものを買いに行く約束をしていた。
「羨ましいなぁ、陽菜は。」
「え?」
「そんなに愛されてて・・・。」
唇を尖らせて言う友華に私は友華の方が愛されていると思った。
私も先輩に愛されていると思うけど、この二人は次元が違う。
平気で人が見ている前でキスするし・・・。
か、体の関係というやつも始めたりと見ているこちらとしては恥ずかしい。
友華はもう大人の階段を私より何段か先に進んでいるみたい・・・。
そんな思いで友華を見ていたら友華はまた私の顔を見ながらニヤニヤと笑った。
嫌な予感がする・・・。