青春謳歌
「その顔は俺だけにしか見せないでくれ。」
「は、はい!!」
私達の周りを歩く人はキャーキャー言いながら騒いでいる。
み、見られてる!!
目立つことが嫌いな私は涙目で先輩を見ると先輩は何事も無かったかのように歩き始めた。
付き合い始めてから先輩は意地悪になった気がする。
それに、キャラも変わった。
普段からよく笑うようになって、甘い言葉ばかり私に言ってくる。
高校時代の硬派な先輩はどこに行ってしまったんだろうと思う。
それに、ドキドキして心臓が持たない!
「あ、あの和輝先輩・・・恥ずかしいです///」
「当たり前だ。恥ずかしくさせているんだからな。」
「何ですか、それ・・・///」
「周りの輩がやたらと陽菜を見て来るから少し牽制したんだ。」
平然とした顔で言う先輩。