青春謳歌




それは、多分・・・和輝先輩がカッコよかったから皆見ていたんだと思います。


言葉に出来なくて、和輝先輩を見ると先輩は不機嫌そうに言った。




「陽菜が可愛いからって・・・・・・男共には俺が見えないのか?」

「み、見えてると思います。」

「だったらもっと牽制した方がいいのか?」




そう言ってニヤッと笑った先輩の顔に思わず冷や汗を流してしまう。



野獣だ・・・。



先輩は、あまり表に出さないから気持ちが分かりにくい。


でも、今の先輩は危険だ。




「あ、あの・・・霧島先輩ってどこに進学したんですか?」




話を反らそうと思ってさっきの友華の言葉を思い出して言った。




「何で、架李の事を知りたいんだ?」

「えっと・・・何となくです。
さっき、友華に聞いたら和輝先輩に聞いてみるといいと言っていたので・・・・・・。」




苦し紛れにそう言うと先輩は教えてくれた。





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