青春謳歌
「呼び捨てじゃないのか?」
「さすがに呼べません!」
どうやら呼び捨てで呼んで欲しかったみたいです。
でも、私にはまだハードルが高くて呼べない・・・。
「なら、いつか呼んでほしい。」
耳元で囁かれる和輝さんの声。
低くて落ち着いた声に私はドキッと胸が大きく鳴った気がした。
「わ、分かりました・・・///」
「あぁ、じゃあ早く買い物をしないとな。」
和輝さんは特に何も感じないのか平然とした顔だ。
こういう顔をされると照れたり恥ずかしがっている自分が馬鹿みたいだ。
私、だけ振り回されてるな///
そう思った私は和輝さんの手を握り返した。