青春謳歌





「あれはそういう事じゃなくて…その、嬉しくてだな……。」





モゴモゴと先輩が言う。


最後に何を言っているのかわからないけど何故か顔に手を当てている。






「先輩…熱中症ですか?」

「いや、違うが…。」

「顔が赤いようですから…。
もし氷とか欲しければ今からでも保健室に行きましょう‼︎」

「いや、必要ない!心配ないから気にするな。」






そう言って先輩は私の頭を撫でた。


あ、やっぱり…昨日撫でてくれていたのは先輩だったんだ。


撫でられた感触を思い出して少し顔が赤くなる。


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