青春謳歌
「よかったです。もしかしたら、苦手かもしれないなと思っていましたから…。
それにいきなり手作りのものなんて重いかもしれないとか…。」
「そんなことはないと思う。
誰でも人からもらった食べ物は好きだと思うがな…。」
そう言って俺はクッキーを1つ食べる。
「うん、美味い。綾部は料理上手だな。」
「そ、そんなことないです!
趣味がお菓子作りってだけなんで‼︎」
「菓子作りが趣味なのか?
通りで美味いわけだな。
また、暇があったら作ってくれないか?」
「え、私なんかが作ってもいいんですか?」
「ああ、俺は作ってほしいが…。」
「先輩が良ければ、また作らせていただきますね。」
嬉しそうに綾部は微笑んだ。
やっぱり綾部は……。