青春謳歌
『ななななななんで部長が私の好きな人を知っているんですか!?』
パニック状態の私はいつかのように『な』が多かった。
『そんなの見てれば分かる!
たまに陽菜がバスケ部のコートの方を切なげに見ている時にはたいていあの男がいるんだから!!』
『だ、だからって・・・わ、私が和輝先輩を好きとは限らないじゃないですか!!』
真赤になりながら言う私に部長はクスクス笑っている。
『和輝先輩・・・ね。もう名前で呼ぶ仲なら好き以外に何があるの?』
『そ、それは・・・というか、名前で呼ぶ=好きって式は成り立ちませんよ!』
『まあ、細かいことは気にしない!ということで陽菜は強制参加決定!!
絶対に予定を空けといてよ!?私が恋のキューピット役になってあげるから!!』
無駄に燃えている部長。
ちょっとまってください・・・。
ついていけません。