青春謳歌
相談
和輝Side
部活がない休日に友人の架李の家に俺は来ていた。
「でも、珍しいな。
お前が俺んちに来るなんて・・・。」
ジュースをコップに注いでいた架李が俺に言った。
「いきなり尋ねて悪い。」
「いや、いいけどよ・・・。
で、わざわざ俺んちに来てまで話したいことって何だよ?」
架李が俺にジュースを渡しながら聞いてくる。
今日は、架李に聞きたいことがあって架李の家に来たんだが・・・言うのには勇気がいる。
「話ってほどでもないが・・・・・・あ、新作のお菓子だ。」
言い出そうとしたが、言うのが恥ずかしくなって話の内容を変える。
ちなみに、俺が今日持ってきたお菓子は俺のお気に入りのケーキ屋さんが作ったクッキーだ。
クッキーを買っているとき、やたらと女の視線を感じたが・・・もう慣れてしまった。
慣れとは恐ろしいものだ。
暢気にそう考えていると、架李がクッキーを一つ食べて言った。