青春謳歌
「・・・そうか。」
「はい!あ、あの・・・ところで和輝先輩は今日・・・・・・。」
「今日・・・なんだ?」
「え、えっとその・・・・・・。」
馬鹿だ。
私・・・。
ただ、誰とお祭りの出店を周るのか聞けばいいだけなのに!
たったそれだけのことなのに聞けないなんて・・・・・・。
自分で自分が嫌になる。
そう自己嫌悪に駆られていると後ろからいきなり抱きしめられた。
「ひゃっ!?」
「羨ましいな。お二人さん。」
「こ、この声・・・ぶ、部長!?」
抱きしめた人物はさっきまで私と話していた部長だった。