青春謳歌
しばらくして・・・・・・。
「ありがとうございました。」
陽菜がお礼を言って林檎飴を受け取る。
「買えたな。」
「はい!ありがとうございました。」
「いや、いい。
それにしても陽菜は林檎飴が好きなのか?」
素朴な疑問だった。
祭りといえば林檎飴は定番だが、陽菜は買った林檎飴を人より嬉しそうに受け取るからそんなに好きなんだろうかと思った。
「そうですね・・・。
林檎飴が好きというか・・・私、何とか飴っていうのが好きなんです。」
「どういう意味だ?」
意味が分からず首を傾げる。
そんな俺を見て陽菜はクスクスと笑った。