青春謳歌
凛とした声で言った陽菜を見てやっぱり陽菜は他の女子とは違うと思った。
他の女子は俺が甘いものを好きと聞いただけでイメージじゃないと言ってくる。
俺にとってはイメージなんて知ったことではない。
だが、陽菜にイメージじゃないと言われたら少し・・・いや、すごくへこんでいたと思う。
そう考えたら陽菜の優しさがすごく伝わってきた。
「陽菜・・・ありがとう。」
「え?私、何もしていませんよ?」
意味が分からないと首をかしげている陽菜を見て胸の中に温かい思いが生まれた。
少しして・・・・・・。
「買えましたね。」
「ああ・・・。おいしそうだ。」
俺と陽菜の手には出来立ての鈴カステラがあった。