青春謳歌
「褒められているんでしょうか・・・。」
ムッとした顔を見て可愛いと思ってしまい、今度は俺の顔に熱が集まる。
「ほ、褒めている・・・///」
「そうですか?」
「あ、ああ・・・。そ、そろそろ着く。」
陽菜の手を引いて着いた場所は祭りの会場から少し離れた神社だった。
周りには人がいなくて静まりかえっていた。
「静かですね・・・。」
「ああ、俺はあまりにぎやかなのは好きじゃなくてな・・・。だから、去年もここで見た。」
「一人で・・・ですか?」
「そうだが・・・どうかしたか?」
悲しそうな顔をして聞いてくる陽菜。
何か変なことでも言ってしまっただろうか・・・。