青春謳歌
「い、いえ・・・。何でもないです。あ、もうすぐ始まりますよ!」
まるで何かをごまかすように陽菜が言った瞬間・・・・・・。
ヒュ~・・・・・・ドーン!!
夜空に大輪の花が咲いた。
「綺麗ですね・・・。」
「そうだな。」
二人して花火に見入ってしまう。
美しく綺麗に咲く姿はどこか今日の陽菜の姿を思いださせた。
「去年は、友華と一緒に見ました。」
「友華・・・。ああ、架李の彼女か・・・。」
「そうです。でも、私つい最近友華が霧島先輩の彼女だって知ったんですけどね。」
「俺も同じだ。陽菜の親友が架李の彼女だとは知らなかった。」
苦笑しながら話すと陽菜も同じように苦笑した。