青春謳歌




「でも、あれ思いっきり陽菜に似合う色を意識したと思うよ?」

「どういう意味?」

「だって・・・あれだけ、陽菜にぴったりの色の浴衣ってそう無いじゃん。
だから、たぶん春原先輩・・・無意識で自分が着せたい陽菜に似合う色の浴衣を言ったんじゃないかな?」




友華の言葉に顔が赤くなる。


先輩が・・・私に似合う色を選んでくれた。

他のだれでもない私を・・・・・・。




「陽菜、顔赤いね。」

「う・・・そんなことない!!」

「はいはい、ご馳走様。
それより、今日転校生が来るらしいよ。」

「て、転校生?」




話がいきなり切り替わって少し間の抜けた声になってしまった。





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