青春謳歌
俺の気持ち
和輝Side
文化祭準備も残すところ後、少し・・・。
俺は夏の花火大会の事を思い出して一人、教室を抜けて体育館に来ていた。
あの時の陽菜の姿は可愛くて、いつもとは違った綺麗さもあった。
その陽菜の姿をカメラで撮っておけば良かったと何度か後悔した。
いや、今も後悔している。
そんな事を考えていたら、友人の架李が俺の元に来た。
「おいおい、和輝。こんな所で何、サボってんだよ!」
「サボってなんかいない。休憩しているだけだ。」
「それをサボってるって言うんだぜ!」
そう言って俺の背中を叩く架李。
痛いから止めてほしい・・・。
「で、あれから陽菜ちゃんとはどうなんだよ?」
急に聞いてきた架李に俺は溜め息をついた。