青春謳歌
「で、そいつに何て答えたんだよ?」
「別に・・・どうにもなっていないと答えた。」
「何だよ、つまんねぇな!」
「つまんないとかお前に言われたくない。」
「はいはい、恋する和輝は怖ぇな。」
ケラケラと笑う架李に俺は内心ムッとした。
最近、あまり機嫌が良くない。
その理由は・・・・・・。
「そういえば、この前友華に聞いたんだけどさ。
最近、陽菜ちゃんに言い寄って来てる男がいるらしいな?」
「あぁ・・・。」
「和輝としてはあまり、よろしくない展開ってところだろ?」
ニヤニヤと笑う架李に俺は自分の機嫌の悪さと照らし合わせた。
そうだ、架李が言うようにそのせいであまり機嫌が良くない。
それに、この前たまたま教室に向かう陽菜を窓から見たが・・・相手の男はハーフの人間らしくフレンドリーに接してした。
その事に対して陽菜も特に思ったことは無いようで、ニコニコといつもの笑顔で笑っていた。