ダメな私を愛してくれて



私はしていた点滴なんかお構いなしにベッドから起き上がりそのまま病室を出た。



どこにいるの?待って。お願いだからいかないで…待って…



走っても走ってもあの人の姿は見えなくて…


どこよ…もうっ!


「…あっ…」



__ガコンっ__

私は病院のソファーに足を引っ掛けてそのまま頭を地面に打ち付けた。


痛い…頭を打った鈍い音が病院内で響いた。


なにしてんだろ…私。





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