マサハルさん

何を言ってる。

それは、僕が聞きたい。

僕は何をしたいんだろう。

僕のグルグル頭は何を考えているんだろう。

神崎さんの目が、次第に険しくなる。


「いや、ですから、どちらの電池が秀逸かと……」

「私はそんな事、聞いてないよ?」


神崎さんは、いつもの明るく元気な顔も、先ほどの険しい目も引っ込め、静かにそう言った。

僕は、いや、僕のグルグル頭は、その言葉を聞くと、ピタリと動きを止めた。

 
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