マサハルさん
その13 ハナと僕とマサハルさんとシズカさん
「ほら、アキラ! いつまで寝てんの!」
僕はその声を布団の中で聞いていた。
返事をしないまま起き出し、ベッドに腰掛ける。
窓からは柔らかい光が差し込んで来ていた。
「早く起きなさいって!」
ドアを勢い良く叩き、歩き去る音が聞こえる。
その足音が元気だというだけで、今の僕は嬉しかった。
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