マサハルさん

キッチンのテーブルに着く。

トーストにコーヒー、そして、ゆでたまご。

今までと違うのは、そこに一品、サラダが付き、ドレッシングが切らされることなく、ゆでたまごが絶対半熟になっていることだ。

僕の時は、何度挑戦しても、ゆでたまごは固ゆでだった。

マサハルさんはいつも、玉子の隙間から、脳みそのような白身を噴き出させて、大騒ぎしていた。
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