マサハルさん

「マサハルさん……シズカさんとのことがマサハルさん達の問題なら、柊のことは僕の問題。お互い、自分のことを考えようよ」

「……」


マサハルさんは黙り込み、アイロンをかけ続ける。

もう、ズボンの線は1本になってるだろう。

それでも、アイロンをかけ続ける。

正座をし、汗を掻きながら、ランニングに短パンという、その格好を、その寂しい背中を見ていると、僕は何故だか泣きたくなり、そのまま自分の部屋に戻った。


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