マサハルさん
柊と並んで校舎と校舎の間に立つ。
さっきのことがあるのか、お互いに話そうとはしない。
その内、雨は先が見えないほどに土砂降りになってきた。
柊を見る。
作業のため、二つに結んだ髪からは、雨が滴り落ちている。
透けた下着にドキドキしながら、それを見ないように、柊の顔を見る。
だめだ。
何を言っていいのかわからない。
言葉ばかりがぐるぐると頭を回る。
そして、僕はとんでもないことを口走っていた。