マサハルさん
「柊さん、胸、小さいですね」
「なっ! ……見んな! エロ! バカ! クソガキ!」
柊は胸元を押さえつつ、真っ赤になってそう叫ぶ。
僕のぐるぐるは止まらない。
さらに柊に対してこう言った。
「胸元にホクロがありました」
「ひゃあっ!」
柊はそう言って、しゃがみ、黙り込んでしまった。
雨足はさらに強くなり、それと共に、重苦しい空気に包まれる。
またやってしまった。
つむじの時は、いい方に転がったのだが、これはもうダメだ。
セクハラするオッサンだ。
いや、むしろ、変態だ。
もう、関係の修復は望めないだろう。