モントリヒト城の吸血鬼② 〜望まれざる来訪者〜
「ええとね?ノークス様に
買われてる間のコト、
あたしあんまり
記憶ないの。」
「はぁ…。」
「ノークス様を部屋に
お通しして、最初は
他のお客様と同じような
感じで買われるんだけど…
ノークス様の唇が
首筋に触れると、
突然すごく気持ちよく
なってねぇ?
気がつくと、それなりの
時間が経ってて、
ぜぇんぶ終わっちゃってるの。
それでね?べつに痛いとかじゃ
ないんだけどぉ…。」
そういいながら、
メリッサは胸元の
リボンを解いて
肩を出した。
ローラが覗き込むと、
そこには小さな
ふたつのアザがある。