モントリヒト城の吸血鬼② 〜望まれざる来訪者〜

「ええとね?ノークス様に
買われてる間のコト、
あたしあんまり
記憶ないの。」

「はぁ…。」

「ノークス様を部屋に
お通しして、最初は
他のお客様と同じような
感じで買われるんだけど…
ノークス様の唇が
首筋に触れると、
突然すごく気持ちよく
なってねぇ?
気がつくと、それなりの
時間が経ってて、
ぜぇんぶ終わっちゃってるの。
それでね?べつに痛いとかじゃ
ないんだけどぉ…。」

そういいながら、
メリッサは胸元の
リボンを解いて
肩を出した。
ローラが覗き込むと、
そこには小さな
ふたつのアザがある。

< 162 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop