【完】泣き顔スマイル
“私ね、何の取り柄もないし読モになれるほど可愛くもないけど、でも修ちゃんに関しては揺るぎない自信があるよ!”
“しゅーちゃんに
会いたいから待ってたの!”
“観に行こ修ちゃん!”
ここ数週間のマルの言葉を思い起こしてはマルのことを考えた。
俺にとってのマルってなんなんだろ。
幼馴染み。たったそれだけ?
それだけで、あの涙にここまで執着するものなのか。
マルが俺を慕ってくれているのは充分に分かっている。でもその割にはあまりにも無防備過ぎるから、その気持ちを疑いたくなってしまうんだ。