【完】泣き顔スマイル






「違うよ。マルの好きが
あまりにも幼稚だから」


ムッ。

幼稚って、なに。

いくら修ちゃんでも、私の気持ちを馬鹿にするのは許さん。


「本気か本気かじゃないかなんて自分が一番よく分かってるよ」

「じゃあなんで俺がイライラするのかも分かってる?」

「…なんとなく、」


ーベシー

もはやお約束と化したチョップ。


「痛いよ」

脳天を摩りながら、口を尖らず。



「俺以外の人の前で
泣かれるのも、結構腹立つ」

「え」

「こうやって簡単に俺を部屋に上げるところも、まあ信頼してくれているんだけど、でもヤダ」



ほ、本格的になんのことか分からん。


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