【完】泣き顔スマイル
怪訝な顔ばっかの私を見て
修ちゃんは深い溜息を吐く。
理解力が低くてゴメンナサイ。
「つまり何が言いたいの??」
「こういう気持ちが好きってことなのかいまいち分からないけど、でも泣くなら俺の前でだけにしてほしいってこと」
以上、なんて言って
顔を背ける修ちゃん。
耳がほんのり赤くなっているのを見た途端気持ちが水のようにコップから溢れ出す。
「私のこと、ちょっとずつ
意識してくれてるってこと?!」
「直球すぎる」
「違うの?」
口を真一文字に結び目を逸らしながらもコクリ、と頷く修ちゃん。