【完】泣き顔スマイル
「っ、修ちゃん!」
ガバッと修ちゃんに抱きつけば
「だからそういうとこが
幼稚って言ってんの…」
分かってない、と言いたげに呟かれる。
御構いなしにギュゥウと抱きしめた。
それを許してくれるのが幼馴染みだからってことじゃないのが、堪らなく嬉しくて。
お得意の涙がじわじわ込み上げてきた。
「なんで泣く」
「だって、頑張っても
無理だと思ってたから…っ」
「…うん、ごめん」
頑張らせてばっかで、ごめん。
修ちゃんからそんな労いの言葉を頂ける日がくるなんて、夢にも思わなかった。