【完】泣き顔スマイル
この押し寄せる感情が何なのか、もうとっくに分かってるんだ。
マルのこういう無防備なところに、前よりもイライラして
前よりもマルの存在を求めるようになって
時々無性に触れたくて
ただそばにいて欲しくて
マルの俺を呼ぶ声が聞きたくて
それがマルじゃないとダメな日が増えて
この感情を何て言うのかもう分かってる。
だけどそれはまだ、マルには内緒。
俺を本当の意味で意識し始めない限り、告ってやんない。
だから早く、俺のこと男として見なよ。
「(そのときは
ほっぺじゃ済まさないよ)」
ふっと笑みをこぼしては、
相変わらず白いその頬を指で摘んだ。
I slowly change.