【完】泣き顔スマイル
『マルちゃんっていうの?』
「ちがうよー丸井モモだからマル」
『わあ凄い『丸い桃』って
とっても可愛い名前〜!』
「マル勉強の邪魔」
「邪魔じゃないっ」
「…どっからくるんだよその根拠」
呆れ顏の修ちゃんを無視して美香さんばかり見ていた。なんだかお姉ちゃんが出来たみたいで嬉しかったんだ。
美香さんも『モモちゃん』なんて可愛がってくれて。私は美香さんに会える週2をだんだん楽しみにし始めた。
でも、それに平行してどんどん
不機嫌になっていく修ちゃん。
「マル今度から勉強してるときこっちくんの無しね」
ある日修ちゃんのベットで
持参した少女誌を読んでいたら
修ちゃんは勉強をしながら
サラリとそう言い放った。