【完】泣き顔スマイル
本当は美香さんに会いたいって気持ちと二人の邪魔をしたいって気持ちで揺れに揺れていたのだけれど
もし美香さんが来ているときに
修ちゃん家に行ったって
修ちゃんは歓迎してくれない。
修ちゃんに拒まれたら今度こそ私は目の前で泣いてしまいかねない。
だから、だから…
もう邪魔しないって
私なりに誓っつもりでいたんだよ。
『モモ〜! 悪いんだけどコレ修ちゃん家まで届けてきてもらてないかしら』
「え…」
我慢に我慢を重ねる日々が増えていったある日、お母さんにお届け物を頼まれたんだよね。
今でも私は、鮮明に覚えているよ。