【完】泣き顔スマイル





カゴを持ちながらひたすら
私の後ろをついて歩く修ちゃん。


その間にも、頼まれた材料を

ポイポイッとカゴの中に入れていった。



んーと、あとは…



「ん、修ちゃんアイス買お…アレ」



ふと隣を見れば

いるはずの修ちゃんがいない。


どこいったんだろ。



夕方の時間帯だから
周りは主婦の方ばかり。

私は棚と棚の間を見て回った。



あ、いた!


修ちゃんの横顔を捉え

ホッと安堵したのも束の間。



「っ」



『ほんと偶然ー!

なに今日なんかの集まり?』


「や、普通に買い物」


『わー。一緒だね! てか水野くんって買い物とかするんだなんか意外』



修ちゃんは、やたら
可愛い女の人と話していた。





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