【完】泣き顔スマイル






その温かさにあたしはいつも


苦しいような泣きたくなるような

そんな気持ちになっている。


そりゃあカチンとくることもあるよ。


だってホントに修ちゃんは容赦ないから。


なのに嫌いになったこと

一度もないんだ、只の一度も。




修ちゃんに言われて初めて見落としていた部分に気づくこともあったし、修ちゃんの言葉は一見キツイように見えてちゃんと意味が込められていたりする。



だからね、あたし修ちゃんの言葉は誰よりも信じているんだ。



こんな風に誰かを想えるなんてもうこの先ないと思うの。



「しゅーちゃん。

私ね、何の取り柄もないし読モになれるほど可愛くもないけど、でも修ちゃんに関しては揺るぎない自信があるよ!」


「何この人いきなり語り出した」


「しゅーちゃんの好きなことも嫌いなことも、音楽も癖も、顔の表情でなに考えているのかも、全部、ぜーんぶ分かるよっ!」

「こっわ」



修ちゃんはサラリと受け流すけどあたしは至って真面目だ。


だって本当のことだから。


自慢できることなんてきっと
修ちゃんに関することだけだよ。




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