【完】泣き顔スマイル
「修ちゃんに『じゃなきゃ背中から下りない!』って脅し続けた甲斐があったよ」
「うわーこわーい」
「ふふふ〜」
言いながら笑えば乃愛ちゃんも笑う。
「でも本当にすごいよモモ。あのモテる先輩のイブをGET出来たなんて!」
「うんうんっ」
そうだよね
そんなこときっと奇跡に近いよね。
あ、でも中学のとき一緒に
イルミネーション見たことあるや。
あのときも、すごい舞い上がったなあ。
「どうするよ。
この流れで告白もしちゃうっ?」
「ううんっ」
「ん?」
「だから、告白はしないよ」
あっけらかんと言うと混乱したように頭に「?」を浮かべる乃愛ちゃん。
なはは、なんて呑気に笑うと
「ごめん全然意図が読めん」
頭を抱えられてしまった。