【完】泣き顔スマイル
本当は応援してあげなきゃいけなのにどうしてもそれができなくて。
もっと色々鈍感でありたかった。
修ちゃんを好きでありながら、修ちゃんの微妙な変化や表情に気付かない程度の鈍感でありたかった。
でも、私はきっと修ちゃんが自分の気持ちに気付く前に、修ちゃんの変化に気付いていたよ。
だから、邪魔も出来たんだと思う。
ごめんね、ごめんね。
子供のときから修ちゃんの
邪魔をしてばっかで、ごめんね。
あたしは、しゅーちゃんと幼馴染で良かったって思える箇所がたくさんあるけど
きっとしゅーちゃんはあたしから逃れたいという気持ちで一杯だったかもしれない。
聞くのが怖くて、真相は分からないけどきっとそうであっても仕方のないことだと思ってる。
修ちゃんの恋を応援するということは、あたしの中から修ちゃんへの想いを消すことだとしか思えなくて、とてもじゃないけれど出来なかったんだ。
そして例え今、
タイムスリップが完成して
あの場面に戻れたとしても…
私は美香さんにまた同じことを
言っちゃう自信しかないよ。