【完】泣き顔スマイル
「モモはさ、どうしたいの?」
同じように体育座り。
そんな乃愛ちゃんが私の頭に自分の頭をコツン、とぶつけてきた。
「先輩との関係を壊すのが怖いの?
妹に戻れられなくなることが嫌なの?」
それもあるけれどね、
違うの、そうじゃないの。
ジワジワ、滲んでいく視界。
ホントに私は、泣き虫だ。
「…のあちゃん」
「ごめんね待つって言ったのに。
でもモモの本当の気持ちが知りたい」
フルフル、と首を横に振る。
乃愛ちゃんの優しさが心に染み渡る。
ちゃんと言わなきゃだよね。
「…__あのね、」
私はゆっくり、口を開く。