【完】泣き顔スマイル
どうしてあのとき身を引いたのか、私も分からないけどでもこないだ会って痛感したんだ。
まだ修ちゃんのこと
想ってくれているんだって。
「モーモ、気にすることないって!
そんなんで告白躊躇ってたら違う女の人にとられちゃうよ?」
「…うんっ」
「今度のイブなんてチャンスじゃん!
頑張って先輩に想い伝えなよ」
ありがとう、乃愛ちゃん。
私も思ってた。
本当に好きなら誰を
犠牲にしても貫けばいいって。
それは本当だよ。
本当だけど、ここのところずっと考えていたものは私と修ちゃんの未来じゃなくて過去だった気がするの。