【完】泣き顔スマイル
声のほうへ視線を合わせると、こっちに向かっておいでおいでしている修ちゃん。
さっきの不安が4割。
その仕草にドキドキが6割。
そんな心情で近づくと、
修ちゃんが拳をこちらに差し出し、ゆっくりその指を解いていく。
掌には、宇宙服のキーホルダー。
思わず『カワイイ』と声をあげれば、コロンとそれが手の中に。
「あげる」
「っ、いいの?」
「さっきそこのグッズコーナーで買った。俺のもある」
「、」
ほら、って、もう一つのキーホルダーを見せる修ちゃん。
じゃあ、おそろいだね。