Dear.My Heart
「…これ、俺ん家のやつだからさっ」

そう言うと、慧介は照れ臭そうに下を向いた。


「えっ!すごい!!…ケーキ屋さんだったんだねー」
「知らなかったぁ」



柚菜は箱から一つずつケーキを取り出し、お皿の上に置いた。


本当においしそう…‥
柚菜はそう思い、改めてお礼を言った。


「浅川、ありがとうっ」


ふと顔を赤らめる慧介。





……梨央はその瞬間を見逃してはなかった。
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