Dear.My Heart
「何それ?」


杉田はテーブルに寄って覗いた。

稔も靴を脱ぎ、近づいた。




「これ去年の卒アルじゃんっ」


稔が懐かしそうに言い、いろんなページを捲った。


手が止まったのは先程の派手な先輩のページ。
そして、先輩達は顔を見合わせた。




「香山先輩だ…。2人とも知ってるじゃん?」



杉田は知っていることを前程に聞いた。





「あ~、はい」

おもわず2人は嘘をついてしまった。









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