Dear.My Heart
「ちょっと、やめてよ。」

柚菜の抵抗は虚しくスルーされ、別の男がビールの缶を開け渡してきた。


更生をしようとしていた柚菜にとってキツかった。
缶を受け取り、一気飲みした。



「いい飲みっぷり!」

男たちは囃し立て、もう一缶差し出した。


もっと飲みたい。
そんな誘惑に負けず、柚菜は断った。




「いらない」

そう言うと、再びエレベーターへと向かった。


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