光
光
中学の頃から、野球ばかりしていた。
中学の頃は、勉強も結構できてた。
調子に乗って進学したのは、県内一の公立高校。
野球も毎年のように県でベスト4に入るような、文武両道の学校。
一年の始めからベンチ入り。
三年が引退すればすぐにレギュラーだった。
四番、サード。
憧れの学校で、ずっとしたかったポジション。
守るために、奪われないために。
ひたすら白球を追った。
気が付けば二年の夏も終わり、成績は中の下だった。