甘い時間は生徒会室で。*番外編*
「杏奈………………俺のものになって?」
「ちょっ…………せんっ…………」
俺は、気がつけば無意識に杏奈の唇を塞いでいた。
馬鹿か、俺は。
「はぁっ…………せ、先輩っ…………」
「ご、ごめん……………………」
本当、馬鹿だ。
いきなりこんなことしたら、嫌われるに決まってんじゃん。
「でも………………」
「えっ?」
「さっきのことは、ちゃんと考えてくれるかな?」
わがままだけど、俺は止められないくらい杏奈のことが好きなんだ。