大切な人
「思い出したんだよね!?」





あたしと美佳が叫ぶ。





晃輝は少し照れくさいような顔をして小さく頷いた。





「やったぁぁぁっ!!!」





良かった…ありがとう、神様!





まだ思い出したのは少しだけど、これからどんどん思い出してくれればいい!




ウィィィィン…





入るとまず受付が見えてくる。



そこにはもちろんあのおばさんはいないけれど、代わりに若い男の人がいた。





「あれ?」





そう言ったのは美佳だ――と認識する前に、美佳は受付まで走っていった。



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